
今回のイラストはタロットカードの大アルカナ6番「THE LOVERS」をモチーフにして作成しました。
キャラクターはさかなのにがにが.さんのところのイワンさんと、きよみのところの青海です。
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このカードによく用いられるモチーフ(図柄)としては、以下のようなものが見られます。
- 裸の男女
- 天使
- リンゴの木
- 蛇
正位置の意味
- 相思相愛
- ときめき
- 幸せ
- 情熱的
- 選択・人生の岐路
- 感覚・感性・感受性
- 成功・チャンス
- 心が満たされる など
逆位置の意味
- 優柔不断
- 誤った判断
- 誘惑に負ける
- 衝動的な行動
- 気まぐれ・気分屋
- 不安
- あいまいな価値観
- 気分が沈む など
今回のイラストに採用したモチーフ
「裸の男女」の位置づけに「イワンさんと青海」
他、「バラの花」と「リンゴの果実」を採用しています。
バラの花
言わずと知れた「愛を象徴する花」ですが、色や本数によって意味(花言葉など)が変わります。
今回のイラストでは下記のような意味を込めて画面内に収めました。
6輪の青バラ
6輪の青バラを青海の着物の柄にしました。
青バラの花言葉は「奇跡」「不可能なことを成し遂げる」
これはイワンさんが抱えている途方もない「さがしもの」を成し遂げられるようにという祈りです。
もともと存在しなかった「青バラ」は「不可能なこと」の象徴でしたが、研究と努力によって実現され、花言葉が変わったという経緯があります。
青海のイメージカラーが青ということも加味して、青バラを選びました。
6輪のバラの花言葉は「お互いに敬い、愛し合いましょう」
恋人関係にあるイワンさんと青海の間にある愛情には、お互いへの敬意が強く表れているように思ったので、この本数に。
この二人、片方でも相手への敬意を持っていなければ成立しなかっただろうカップルだと感じているので、キャラ解釈を含めて正位置の「相思相愛」をあらわすのにぴったりだと思いました。
4輪の赤バラ
青海の帯には4輪の赤バラを配置しています。
赤バラの花言葉は「情熱」「愛情」
言うまでもない、というところはあります。なにしろLOVERSのカードですし、二人をカップルとして描く絵ですし。
着物の柄として、バラと百合で迷った部分があったのですが……百合の「清楚」「純潔」よりもバラの「情熱」がキャラ、カード双方の解釈としてしっくり来たのでこちらに。LOVERSのカードは情熱的な愛やときめきを示すものなので。
4輪のバラの花言葉は「死ぬまで気持ちは変わりません」
重い花言葉ですが、これもまた互いを深く想いあう二人に合うだろうという部分と、LOVERSのカードが逆位置で示す「気まぐれ・気分屋」とは対極にあるものとしてこの本数に。
10輪のバラ
着物の柄と帯の柄、合計で10本のバラが画面内にあります。
10本のバラの花言葉は「あなたは完璧です」
二人それぞれは完璧ではないかもしれませんが、にがにがさんと一緒にこの二人のことを話していると、二人でいれば大抵のことは乗り越えられそうな強い力を感じられます。
(闇の創作者たちなのでいろいろな苦難を与えがち)
(でもいつも最終的に災難を乗り越えたうえで焚き付けにしてイチャイチャし始める)
「別々のものを足し算しないと“完璧”にならない」ところが、「二人で支えあう」姿と重なるので、この配置になりました。
りんごの果実
古来より愛されて様々なものの象徴とされてきたりんごですが、今回は「愛」と「美」のイメージとして採用。
LOVERSのカードに頻出の「蛇」を外したこととも関係しますが、キリスト教的な象徴の使い方をあえて外しています。
「知恵の実」を食べるようそそのかした「蛇」……というアダムとイブの話から連想される「罪」のニュアンスを、この二人を描くにあたって含みたくなかった。
ギリシャ神話に寄せて解釈すると、りんごは「愛」「美」のほかに「不和」も象徴するため、逆位置の解釈を含めることも可能です。
一つのりんごを二人で胸の位置に持っているのは、心臓をイメージしている部分があります。
愛し合う二人の「調和」や「融合」もLOVERSのカードが持つ意味ですが、それを「心臓を共有している」ようなイメージで表しました。
イワンさんと青海
イワンさんが、バラの花をまといりんごを持った青海を包み込むように抱きしめている=愛を得ている、という図柄です。
なんでも飲み込む口があって、空腹も満腹もない、「からっぽ」だ、というイワンさんが取り込んでも消失しなかった、自分の内側に獲得した愛。
どうあっても手放す気が見えない絡まりあうようなひっつき具合は一方的なものではなく、青海からもイワンさんの肩を抱くようにしています。
お互いに優しい手の表情と、今にもキスしそうな距離で絡まる視線の幸せそうな様子で、「相思相愛」「ときめき」など、LOVERSのカードが正位置で持つ印象をこれでもかと出せたように思います。
後記
一枚の絵にこれほど多くの象徴を詰め込んだのはおそらく初めてです。
モチーフの選定にも、描くのにも、こうして解説のようなものを書くのにも、まだまだ勉強不足を感じました。
今後タロットカードをモチーフとした作品を作っていくつもりがあるので、もっと勉強をして進歩していきたいと思っています。
