シチュエーションボイス_シュタイン

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 ……やあ、随分疲れているみたいだね。眠そうだ。

 昨日寝たのは何時だい? ……明け方じゃないか。もう朝だよその時間は。夜行性の私が言うんだから間違いない。

 ひとりで寝られないだって? 仕方のない子だ。
 眠くなるまで話し相手になってあげようか。ちょっと待っていなさい、ホットミルクを淹れてあげよう。

 ……といっても、あんまりおもしろい話をすると、きみ、寝ないだろう。まいったな、おもしろい話しかないんだが。

 ……ほら、笑った。

 ああ、口ひげをつけているな? きみ。見えなくてもわかるさ、きみのやりそうなことだよ。ほら、こっちを向きなさい、拭いてあげるから。

 頬がまだ冷たいな。毛布があったほうがいいか……うん? 私が近くにいれば温かい? なるほどな……?

 確かに体温は高いが。そういうことなら狼の姿のほうがよかったか。耳と尻尾くらいならすぐ出るぞ、ほら。

 ふふ、そう熱心に触られるとくすぐったいな。いや、良いぞ、好きなだけ触ればいい。これでも毛並みの手入れには気を使っているんだ。触り心地がいいだろう。

 ……ああ、寝たのか。よかった、眉間の皺もとれたな?
 まったく、心配をかけてくれる。頑張るのはいいことだが、いい子過ぎるのも考え物だな。

 さ、寝るならちゃんと布団で寝るのがヒトだろう。
 運んで布団をかけてやろうな。

 ――おやすみ、良い夢を。


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